マイクロソフトがMeshサービスの終了をアナウンスした。2013年2月までの提供だという。わずか2カ月強と移行期間が意外に短いのにちょっとびっくりだ。
完全に代替するのは難しいMeshサービス
現行のMeshサービスでは、1Gバイトのクラウド側ストレージ同期と、任意のフォルダを別のパソコンと同期する機能、そしてリモートデスクトップ的な機能が提供されていた。Windows 8の登場を機に、これらのサービスを終了し、ストレージ同期はSkyDriveに統合するようにという戦略のようだ。
現在のSkyDriveには、リモートデスクトップの機能はなく、その代替サービスは提供されない。マイクロソフトとしては、標準のリモートデスクトップを使うか、それができない場合は、サードパーティ製のLogMeInを使うように勧めているようだ。
Meshのリモートデスクトップは、接続先のIPアドレスがわからなくても接続できた。また、VPNを使ったり、ルーターの設定などをしなくても、いつでもどこでも接続できる点が便利だった。
ファイルをアップロード/ダウンロードできるだけで便利と感じるコンシューマは多いだろうが、離れたところにあるパソコンのデスクトップを日常通りに操作したいというニーズはスキルの高いユーザーに多い。しかも、リモートデスクトップは、Windows 8のProエディション以上でしか提供されておらず、これまでMeshにすべてを頼ってきたユーザーには、ちょっとつらいところかもしれない。
Live MessengerはSkypeに統合
Meshと同様に、Windows Live Messengerの提供も終了する。こちらは、統合先として買収したSkypeとの統合になるという。すでにSkypeは、マイクロソフトアカウントでの利用が可能になっていて、統合するとSkypeの連絡先とメッセンジャーの連絡先が混在して一覧表示される。ただ、同名で双方のアカウントを持っている同一人物が並んで表示されるとは限らないので、ちょっとややこしい。
デスクトップ用のSkype、Windows 8のストアアプリとしてのSkype、そして、ストアアプリのメッセージングなど、微妙に異なるクライアントが並列していることになる。このあたり、Windows 8としても、少し整理してほしいものだ。
フリーランスライター