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 半年に及んだこの連載も今回が最後となった。長々とお付き合いいただいた皆様に、深く感謝申し上げたい。

 最終回ということで、今回は自分の実践談を中心に、「落ち込んだ気分をどうやって立て直すのか」についてお伝えしようと思う。自分の気持ちが、何を基準にして動揺し、それを自分で把握しながら、どうやって回復させるかという、考え方(方法)になる。これは個人の経験の中から生まれてきたものなので、どれだけ多くの人に効果があるかは未知数だ。ただ、少なくとも私の人生で、何度となく窮地に追い込まれ、挫折しかかったときに、この方法で救われてきた。多少なりとも皆様の参考になることを願って、連載の最後に披露させていただくことにした。

自分の考え方を知る

 人の気持ちは絶えずふわふわと定まらず、不安定な状態にある。職場で上司から褒められれば、気持ちが良くなり、失敗をすれば、落ち込むのは誰でも同じだ。私たちの人生を楽しく過ごしたいと考えたとき、気持ちよい時間を少しでも長くし、落ち込みや不安の時間をできるだけ短くしたいと言うのも、誰もが望むことだと思う。

 しかし経済は右肩下がり、利益に追われた職場は殺伐とし、転職したくても、雇用環境は深刻だ。何とか今の職場で、少なくとも在籍中は、少しでも楽しい時間を増やせないかと考えるのだが、それがそう簡単ではない。

 私も以前、外資系のコンサルティングファームに在籍して、利益に追い立てられる厳しい環境に身を置いていた。そんなとき、なんとか前向きに希望が持てるような方向に自分を導きたい、心の不安を取り払い、楽しい毎日を送りたいと思った。そして、自分の心がなぜ動揺するのか、なぜ落ち込むのかを見極めようと思い立った。

 自分の心の中を客観的に把握するため、書き続けた日記を分析することにした。日記は11歳から30歳までの約20年間、たわいない愚痴や行き場の無い怒りや悲しみのはけ口となっていた。だが目を細め、俯瞰することによって、自分の考え方の特徴が見えてきた。

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