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 絶対に譲らない相手。これが3番目の難敵だ。いくら論理的に説明しても、相手は要求を決して譲ろうとしない。そんな相手には、どう対処したらよいのだろうか。

 ITブレークスルーの森川氏によると、絶対に譲らない理由は大きく三つある。それは、「(1)立場上引き下がれない」「(2)常に自分が正しいと思っている」「(3)明確な狙いや根拠がない」である。

 (1)立場上引き下がれない相手や、(2)常に自分が正しいと思っている相手には「政治力」が有効だという。森川氏は「姑息だと思われるかもしれないが」と前置きした上で「あらかじめ他のメンバーに根回ししておき、公の会議などで孤立させる」という手法を勧める。逆にこれぐらいのことをしないと、絶対に譲らない相手の要求は断り切れないのだ。

 取材したITエンジニアのなかには、プロジェクトオーナーに掛け合って、チームからその相手を外してもらうという荒技を仕掛ける人もいた。ただし、むやみに相手を孤立させてしまうと、その後の円満な関係は望めない。大事なのは、相手を孤立させたとしても、わだかまりを残さない手立てを同時に打つことだ。

 さくら情報システムの柳原氏は「たとえ根回しをしたとしても、メンバーの面前で孤立させることは避けるようにしている」と話す。相手にも立場がある。円満に断るのがベストであるから、相手を追い込むことはできる限り避けたい。

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