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 万人が、とまでは言いませんが、「多くのビジネスパーソンがプログラミングの素養を持てば、新たなビジネスやイノベーションが生まれる」---。

 最近、「プログラミング学習サイト」がいくつも登場するのを見て、このような考えを持ち始めました。プログラミング学習サイトとは、「Codecademy」や「LearnStreet」などで、Webブラウザーから、JavaScriptやPython、Rubyといったプログラミング言語を手軽に、かつインタラクティブに学習できます。

 言うまでもなく、ビジネスを一番良く知るのは、ビジネスの現場にいる人です。そして「ITでビジネスを変える」などと言いますが、ITの核となるのはソフトウエアとデータベースであり、それらを生み出すのはプログラミングにほかなりません。

 となれば、ビジネスの現場にいる人自身がプログラミングしてシステムを開発するのが理想的です。そこまでいかなくても、プログラミングの素養があれば、システムのプロトタイプやユーザーインタフェースの案を自分で作って、開発を担当するプログラマに示すことができます。本職のプログラマと“共通の言語”で話せれば、迅速に優れたソフトウエアを開発できるでしょう。

 「そんなことを言われても専門教育を受けていない」とか「文系学部出身だから…」といった声が聞こえてきそうですが、そのようなことはまったく関係がありません。グーグル並みの検索エンジンを作ろうとなれば話は別ですが、プログラミングはロケット工学ではないので、誰でも勉強すればある程度はすぐにできるようになります。1980年代には、プログラミング言語「BASIC」を駆使する小中学生が日本中にたくさんいたものです。

 80年代のBASICはホビーでしかありませんでしたが、2013年のプログラミングは、基本的なレベルでもビジネスや業務の効率化に直結し始めています。これはハードウエアはもとより、オープンソースのフレームワークや、各種スクリプト言語などの発達で、高度なことが容易にできるようになったからです。

 前述の「プログラミング学習サイト」が掲げる目標は“プログラミングの民主化”だと言います。これはプログラミング雑誌である「日経ソフトウエア」を担当する筆者としては、大いに刺激を受ける言葉です。

 ソフトウエアがビジネスや日常生活の細部にまで入り込んできた現在、ソフトウエアはまだまだ多くのイノベーションを生み出すでしょう。プログラミングを学習することの価値は高まっています。その中で、敷居が高いと思われがちなプログラミングを、本当はそうではなく、例えば英会話などよりもずっと簡単であると示せないか、筆者も試行錯誤したいと思っています。