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 容量の全てをフラッシュメモリーでまかなうSAN接続型ストレージアレイ「オール・フラッシュ・アレイ(AFA)」のベンダーが、相次いで日本市場へ進出している。HDDベースのストレージと同等の価格を実現する製品も登場しており、国内での普及に弾みがつきそうだ。

 米ピュア・ストレージは2013年1月22日、東京エレクトロンデバイスと国内代理店契約を結び、AFAの新製品「Pure Storage FlashArray FA-300」を発売した。1秒当たり最大20万の入出力(I/O)を処理する。HDD互換の安価なSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を並べるコスト重視の設計だ。重複排除によるデータ圧縮効果を加味した場合、容量1ギガバイト当たりの単価が1000円台となり「HDDベースのストレージアレイと同等の価格帯」(東京エレクトロンデバイス)となる。

 米ヴァイオリン・メモリーは2013年に入り、日本法人での営業活動を本格化させた。1秒当たり100万I/Oを実現した「Violin6000 Flash Memory Array」を売り込む。フラッシュメモリー・モジュールを並べる独自の構成で、SSD型と比べてI/Oの遅延を抑えられる。

 米国では2008~09年にかけて、AFAの市場への新規参入が相次いだ()。IBMは2012年10月に米テキサス・メモリー・システムズを買収して同市場に参入、米EMCも2013年の参入を表明している。

表●主なオール・フラッシュ・アレイ提供ベンダー
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 ここに来て国内でもAFAベンダーの市場参入が相次いだ背景には、デスクトップ仮想化市場の拡大がある。IDCジャパンによれば、デスクトップ仮想化の国内市場は2012年に前年比51.4%増の3794億円、2016年には6666億円まで伸びる見通しだ。

 AFAはHDDのストレージに比べて遅延を抑えられるので、デスクトップ仮想化システムのストレージに向く。例えば、オフィスの始業時間に仮想デスクトップを一斉ブートする状況でも、I/Oのボトルネックが生じにくい。重複データの排除も高速に処理できるので、容量を圧縮しやすい。

 このほかAFAは、仮想サーバーやデータ分析などI/Oのボトルネックが発生しやすい用途で効果を発揮する。企業のITインフラの刷新や更新を検討する上で、欠かせない選択肢になりそうだ。