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 「クラウド」「モバイル」「ソーシャル」「インフォメーション」の4つの力の結び付き。米ガートナーはこれを「Nexus of Forces」と呼び、ユーザーの行動様式を変える一方で、新たなビジネスチャンスを生み出す原動力になるとの見解を発表している。このNexus of Forcesについてガートナーは、米国・オーランドで2012年10月21日~25日に開催された「Gartner Symposium ITxpo 2012」のキーノートで詳しく解説した。その講演を5回にわたってお届けする。

 4回目の今回は、バイス・プレジデント兼最上級アナリストのディヴィッド・ウィリス氏による、Nexus of Forcesによって変わるライフスタイルについての講演を紹介する。なお講演の動画は、ガートナーの日本語サイトから視聴できる。


 Nexus of Forces---4つの力が作る未来。クラウド、モバイル、ソーシャル、インフォメーション。これらの力の結節によって、我々のビジネス環境、またライフスタイルが変革される。

 ビジネスとプライベートが相互に絡み合った世界。コマンドとコントロールの制約によって生産性と革新性が邪魔されない世界。クリスが見せてくれたのは(前回を参照)、ITつまり情報技術によってルールが決められていない環境だ。この環境では、ITは個人および企業の生産性と革新性を達成するための重要な要素の1つとして機能する。この環境ではITはどこにでもある自然な存在で、自分の手の中に持っている必要すらない。

 ITは我々のライフスタイルの一部、私たち自身の一部であるとさえ言える。クリスが見せてくれた環境のすべては、現時点で可能なことばかりなのだ。

ガートナー バイス・プレジデント兼最上級アナリスト ディヴィッド・ウィリス氏
ガートナー バイス・プレジデント兼最上級アナリスト ディヴィッド・ウィリス氏

 では、ご覧いただいたITの世界の裏側を見てみよう。クリスのビジネスとプライベートのライフスタイルは、数多くの要素によって支えられている。(1)動的ポータル。(2)ミドルウエアの多くの層。(3)リアルタイムの情報フィード---すべてを直観的な環境でユーザーに提供。クリスの行くところどこでも利用できるクラウドを含め、外部ソースからのデータは、柔軟な薄型モバイル・デバイスとアイウエアを通じて提供される。身につけている洋服からアラートを受けることさえ可能だ。可能性は無限なのだ。

 そしてソーシャルネットワーク。ソーシャルネットワークのおかげで、クリスは会社の評判に対するリスクをマネージメント層よりも前に、リアルタイムに知ることができた。また彼にとって大きな心配の種であるお母さんの体調についても、対応することができた。もし個人的な悩みで集中できなかったとしたら、仕事の生産性は大幅に落ちていただろう。

 皆さんの中には、このような仕事とプライベートが絡み合っている環境を好ましく思われない方がいるかもしれない。しかし、実際にはこのような環境によってナレッジワーカーの生産性が高まると私たちは確信している。仕事と個人の生活の調和だ。