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 ネクスト・チャイナでスポットライトを浴びるASEAN(東南アジア諸国連合)。域内第2位の人口を抱えるフィリピンもその一角だ。ただしフィリピンに“中国の代わり”だけを求めるのはもったいない。グローバル化の実現という日本企業の積年の課題を解決する潜在力を秘めているからだ。最たる理由は英語力。事業を世界中で展開するには、各国の拠点にITを導入する必要がある。その際、言葉の障壁がないフィリピンのIT人材には大きなアドバンテージがある。新技術に強い点も魅力だ。

 日本にとってフィリピンは最も近い英語圏であり、フィリピンにとって日本は最大の貿易相手国。にも関わらず、ITの分野において両国は十分な関係を築けていない。一方で、IBMやアクセンチュアをはじめとする米系グローバル企業は早くから目を付け、既に万単位の人材を雇用している。ただしまだ手遅れではない。事業のグローバル化を見据え、フィリピンに開発拠点を構える日系ユーザー企業が出始めている。現地取材を通じて、フィリピンの“今”を追った。