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 「2020年にはIT関連で500億ドルの産業規模を目指す」。フィリピンソフトウエア産業協会(PSIA)のノラ・テラド氏は力強く語る。フィリピン人技術者の武器は何といっても高い英語スキル。日本においても英語によるソフトウエア開発の必要性が高まっているとチャンスを見出す。

(聞き手は岡部 一詩=日経コンピュータ


フィリピンソフトウエア産業協会(PSIA)の役割を教えてください。

写真●フィリピンソフトウエア産業協会(PSIA)のノラ・テラド氏
写真●フィリピンソフトウエア産業協会(PSIA)のノラ・テラド氏

 PSIAはソフトウエア開発や保守運用を手掛ける150の会員企業で構成する非営利組織です。フィリピンのソフトウエア産業の競争力を向上させる活動に取り組んでいます。その一つが貿易の振興です。2012年5月に日本で開催したイベントのように(関連記事)、様々な国を訪問してフィリピンの魅力を伝えています。同時に個人情報や知的財産の保護、データセキュリティといった分野に力を注いでいることも訴えています。

フィリピンのIT技術者はどういった領域を得意としているのでしょう?

 ソフトウエア保守やテストを得意としています。JavaやCOBOLといったプログラム開発、SAPやOracle関連の知識にも優れている。インドのように1000人を超える巨大プロジェクトをこなすことは厳しいですが、100人以下の規模であれば十分に対応できます。

政府のIT振興策を教えてください。

 フィリピンの「ICTデジタル戦略」では、2020年までにフィリピンにおけるIT産業規模を500億ドルにするとしています。そのために政府はソフトウエア技術者に対して積極的に奨学金を投じたり、21世紀型スキルが学べる教育コースを用意したりしています。21世紀型スキルとは、Androidなどの新しい領域の技術にあたります。通信網の改善やセキュリティといったITインフラにも投資しています。