2012年度に業績が好調な企業に特徴的なのは、IT(情報技術)をビジネスモデルに組み込み、商品開発やサービスを刷新し続けていることだ。
この特集では、ヤフーと業務・資本提携したアスクル、ダイキン工業、綜合警備保障(ALSOK)、パーク24の4社を取り上げる。いずれの企業も、ITなしにはビジネスを考えられないところまで、使い込んでいる。
現場でIT活用を指揮するのは、COO(最高執行責任者)やCIO(最高情報責任者)といった経営幹部であることも目逃せない。それはITが経営の根幹である証だ。
もっとも、最新のITを経営に果敢に取り込むのは、現場にとって不安や葛藤の連続でもある。これまでの発想を改めなければならない場面も出てくる。先進4社の挑戦から、業績向上につなげるIT活用の教訓を探る。