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写真1●インドのカピル・シーバル通信情報技術相
写真1●インドのカピル・シーバル通信情報技術相
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 「我々はBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)だけでいいとは思っていない」――。インドのカピル・シーバル通信情報技術相(写真1)は、こう語った。

 2013年2月に来日したカピル・シーバル通信情報技術相がインタビュー中に盛んに口にしたのは「ソリューション」という言葉だ。BPOやオフショア開発といった“受け身”の業務から、ソリューションという“提案型”の業務に転じるという意思表示である。実は同じ姿勢を、インドのIT大手における日本向け戦略にも見て取ることができる。

日本市場攻略に戦略転換

 インフォシスやタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は、収益の8~9割を欧米向けが占める。偏った収益構造からの脱却を目指し、両社は数年前から日本市場の拡大を強化してきた。ところが、日本語や文化の相違、欧米式との開発手法の違いなどが壁となり、苦戦を余儀なくされていた。そこでインドIT大手は、戦略の転換に動き始めている。

 「全社的な戦略が変わりつつある。日本市場の攻め方も変わる」。インドIT2位のインフォシス日本法人のV.スリラム シニアバイスプレジデントはこう話す。

 インフォシスは現在、全世界に約15万人の従業員を抱えるが、「人を増やして売上高を拡大させる戦略は終わりにする」(スリラム シニアバイスプレジデント)という。人数とコストに頼った戦略では、ASEAN(東南アジア諸国連合)をはじめとする新興勢力にいずれ負けると判断。クラウドを中心としたサービスを拡充し、人を増やすことなく技術とイノベーションで儲ける構造改革を、インド本社が進める。

写真2●インドIT大手インフォシス(左)と、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(右)のインド拠点
写真2●インドIT大手インフォシス(左)と、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(右)のインド拠点
写真2●インドIT大手インフォシス(左)と、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(右)のインド拠点
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