PR

アプリとWebの間にある壁を取り壊す

 元々Firefox OSは、「Boot to Gecko(B2G)」というプロジェクト名で呼ばれていたことから分かる通り(関連記事:モジラがスマホOS「B2G」を上海で披露、Galaxy S IIやHTC Desireでデモ)、Webブラウザ「Firefox」のランタイムである「Gecko」がベースになっている。アプリはHTML5、JavaScriptで開発する(詳しくは、第3のモバイルOS狙うFirefox OSとTizen、何が違う?を参照)。

 Firefox OSが目指すところはとてもシンプルだ。「これから何十億もの人々が新たにモバイルユーザーになるだろう。そうした人々に我々としては、まずはテクノロジーを楽しんでもらいたいと思っている」とNightingale氏は話す。

写真8●Firefox OSが投げかけるメッセージ
写真8●Firefox OSが投げかけるメッセージ
「Tearing down the WALLS BETWEEN APPS AND WEB」(アプリとWebの間にある壁を取り壊す)
[画像のクリックで拡大表示]

 そのための手段がFirefox OSであり、HTML5である。そしてそれによって、プレスカンファレンスなどで繰り返し述べられたメッセージ「Tearing down the WALLS BETWEEN APPS AND THE WEB」(アプリとWebの間にある壁を取り壊す、写真8)の実現を目指す。「我々がやりたいのは、HTML5が様々なアプリの基本になるという状況を作ること。iPhoneであれAndroidであれ、アプリは1つのコピーをすべてのOSで使えるものを考えている。それにはHTML5が最適だと思う」(Nightingale氏)。

 こうした「1つのコピーですべてのOSで使える」という方向性は、これまでも一貫して語られてきている。モジラが通信事業者との提携を明らかにしたのは、昨年のMWC2012会期中。この時、HTML5に積極的に関わっている米アドビシステムズ Vice President & General Manager(当時)のDanny Winokur氏は、同社のマルチプラットフォーム向けアプリ開発フレームワーク「PhoneGap」の対象にBoot to Gecko(現Firefox OS)を採用するデバイスのサポートを公表。「アプリの対象プラットフォームが分断している状況に、シングルウェイを提供する」と述べている(関連記事:第1回 ソフトウエアから素材まで、スマホ/タブレットを軸にすべてを巻き込む)。