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 NTTグループなど企業の基幹システムで広く使われているオープンソースのデータベース「PostgreSQL」。石井達夫氏は1999年からそのコミッターを務め、日本での普及に大きく貢献した。現在59歳で社長でもある石井氏だが「これからもコードを書き続けていきたい」と語る。

(聞き手は高橋 信頼=ITpro


石井 達夫氏

 PostgreSQLには世界中から65人のコントリビューターがコードを提供しています。コミッターは16人いて、うち日本人は2人。私と板垣貴裕さんです。

 PostgreSQLはもともと米カリフォルニア大学バークレー校の研究プロジェクトが源流です。コミュニティーは96年に2人の学生が立ち上げたのですが、その前から興味を持っていました。日本語が使えるようにしたいと思い、改良して投稿したところそれが採用され、98年にコミッターになりました。

 でもその頃は完全に趣味でした。仕事になったのは99年、SRAでOSSビジネス部が設立されてからです。

 現在はNTTグループや住友電気工業が採用するなどビジネス利用が増え、日本PostgreSQLユーザ会のメーリングリストに数千人が参加するなど、普及が進んでいます。私が社長を務めるSRA OSS日本支社には二十数人いますが、多くがPostgreSQL関連の仕事に当たっています。

世界中でも日本で特に利用や貢献が活発です。

 日本は世界に比べてもPostgreSQLのシェアが非常に高いんです。OSSデータベースに占めるシェアは世界では1ケタですが、日本では約40%あります。日本語化が早かったことがその理由の1つでしょうね。

 PostgreSQLは最も進化してきたOSSの1つといえると思います。最初はトランザクションログが無かったり、CPUを増やしても4つで性能が頭打ちになったりしていました。現在はトランザクションログを実装したのはもちろん、80コアまでコア数に応じて性能が向上するようになっています。

 日本からは多くの貢献が行われています。ストリーミングレプリケーションは藤井雅雄さん、Window関数は原田均さんが開発したものです。

 私は本体の多言語対応をしたほか、PostgreSQLをクラスタリングするツール「pgpool-II」を開発して、今も改良中です。2011年にはオンメモリーキャッシュとして自前で管理するメモリーのほか、「memcached」も使用できるようにしました。

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