PR

 今回は目線を変えて、フレッシュな新入社員の気持ちになって考えてみる。

 4月から、ある会社に入社した新人のAさん。記念すべき出社1日目、緊張しながら職場のドアを開けた。

 そこでAさんの目に最初に飛び込んできたのは、デスクの上に高く積み上げられた、山のような書類。ほとんどの社員の顔が隠れてしまうほどの異様な高さだ。

 その書類の多さと量と乱雑さにAさんはとても驚き、困惑した。「すごい職場に入社したなあ」と。

 ところがだ。3カ月もたたないうちに、Aさんはこう考えるようになっていた。

 「デスクの上には、このぐらい書類を積んでいてもいいんだ」

 そしてAさんは“見事”に上司や先輩たちと同じく、3カ月後には机の上が書類でいっぱいになった。

悪い意味でも、人は環境に慣れて“適応”してしまう

 「人は環境に適応する生き物である」と言われている。ただし、この「適応する」という言葉には、「悪い意味でも環境に慣れてしまう」側面があるという。

 では、悪い意味での慣れや惰性にはまらない、はまらせないようにするには、どうしたらいいのか。それにはまず、新人が入社したばかりで書類や物が少ない時期に、いい意味での「当たり前」を作ってあげるように上司が促す。とにかく最初が肝心だ。

 具体的には、帰宅時などのタイミングを決めて、その都度デスクの上をしっかりと“リセット”することから始めさせる。それこそ、第2回で説明した通り、毎日「片付けイベント」を開く時刻を、最初に決めてしまう。

 「デスクの上はパソコンと電話だけにしてから帰宅する」というような、理想の状態をイメージとして上司と部下が最初に共有し、ルール化してしまうとより効果的。言うまでもなく、ルール化する以上は、上司や先輩も実行しなければならない。