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 日本オラクルは2013年3月25日、日本にデータセンター(DC)を新たに開設し、日本市場に向けたクラウドサービスの提供に本腰を入れることを表明した。第一弾として、顧客サポート支援のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「Oracle RightNowCloud Service」を提供する。日本国内のDCからサービスを提供して、利便性やセキュリティの向上などを顧客企業に訴求する。

 米オラクルのマーク・ハード社長(写真)は、「RightNow以外のSaaSも日本のDCで提供していく」と説明。さらに、「OracleCloud」として提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)やIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)も日本企業や、海外企業の日本拠点へ向けて提供する意向を示した。

写真●米オラクルのマーク・ハード社長
(写真:陶山 勉)
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 日本のDCから提供するSaaSの第一弾としてRightNowを選んだのは「クラウド関連のサービスの中で、日本ではRightNowが非常に好調なため」とハード社長は話す。日本のDCの処理能力については、データベース専用機の「Exadata」やクラウド環境向け専用機の「Exalogic」といった「『エンジニアドシステム』を利用しているので、シンガポールや米国のDCと同様の処理能力を提供できる」(ハード社長)としている。

 既に日本では国内外の多くのIT企業がクラウドサービスを提供しており、オラクルは後発となる。この点について、ハード社長は「既存のクラウドサービスとは、顧客に様々な選択肢を提供できるという点で異なる」と話す。

 ハード社長が強調する選択肢とは、パブリッククラウドのSaaSやPaaS、プライベートクラウド、オンプレミス(サーバー設置型)といった混在環境で「同じシステムを提供できることだ」(ハード社長)。地域をまたいだDCを選択できるほか、同じアプリケーションをある拠点ではオンプレミスで、別の拠点ではSaaS型で利用可能にするなど、「顧客は自社に合った環境を選べる。セキュリティや規制の問題があり、全てのシステムをクラウドに載せるのが現実的ではないケースもある」とハード社長は話す。

 ハード社長は、日本について「重要な市場であり、DCへの投資は続ける」と説明。「DCに加えて営業担当者の増員などにより、日本で事業を強化していく」と語った。