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 システム開発の現場を支援するツールとして、オープンソースソフトウエア(OSS)のプロジェクト管理(PM)ツール「Redmine」や継続的インテグレーション(CI)ツール「Jenkins」などが注目を集めている。だが、これらツールを実際に導入する企業は、どの程度あるのだろうか。導入している企業は、どういった用途でツールを利用しているのだろうか。

 これを調べるため、日経SYSTEMSでは現在、「開発支援ツール徹底調査」を実施している。詳細はアンケート調査が終了した後で報告するが、ここでは途中経過の結果から気になった点や驚かされた点などを報告する。ただし、調査は現在実施中のため最終的な結果は大きく変わるかもしれない。ご承知おきいただきたい。

PMツール・情報共有ツールの導入率は5割超

 まずは導入率についてである。直近2年間のプロジェクトでPMツール・情報共有ツールを利用したことがあると答えた人は、5割を超えた。取材でも感じていたことだが、PMツール・情報共有ツールはもはや開発現場の必須ツールになりつつある。

 PMツール・情報共有ツールの導入が進んでいる背景には、OSSのツールが充実してきたことがあると思う。実際にアンケートでは、「Redmine」、「Wiki」、「Trac」といったOSSの導入率の伸びが高い。

 一方、CI/CD(継続的デリバリー)ツールの導入率は1割強である。PMツール・情報共有ツールに比べると、現場への導入はこれからのようだ。ツール別に見ると、OSSであるJenkinsの導入率が突出しており、CI/CDツール導入の牽引役となっている。

 PMツールの用途で最も多いのは「進捗管理」で、同ツールを利用している人の約8割が選択していた。次いで「開発チーム内での情報共有・共同作業」が約6割、「タスクアサイン」と「課題管理」がそれぞれ5割という結果になっている。

 意外だったのは、2番目に多かった「情報共有・共同作業」の用途だ。PMツールといえば、進捗やタスクを管理するためのツールというイメージが一般的だと考えていた。だが調査結果を見ると、「Wiki」のような使い方を求める企業が多いことに気づかされる。

 CI/CDツールの用途は「ビルドの自動化」が最も多く、同ツールを利用している人の8割を超えている。次いで「テストの自動化」と「テスト環境の構築やデプロイの自動化」で5割、「本番環境の構築やデプロイの自動化」で2割という結果になった。

 ビルドはライブラリーの管理やソースコードのバージョン管理などとも密接に関係するため、このあたりの複雑な管理を軽減したいと考える企業が多いのだろう。テストの自動化では、CIツールを使うことで、複数のテストをあらかじめ指定した順番に実行させることが可能になる。テスト結果のレポートを出力する機能もあるので、こうした機能を活用して開発効率を高めているものとみられる。

 今回報告した最終結果は、日経SYSTEMSの2013年6月号(5月26日発行予定)で掲載する予定だ。ITproサイトでも概要をお伝えしようと考えている。調査は4月18日まで実施しているので、ぜひご協力いただきたい。

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