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 元総務省の幹部で現在は東京大学の特任教授である著者が、ITだけにとどまらない幅広いビッグデータの活用事例について紹介し、その可能性について論じた本。ビッグデータの可能性が、ITの世界だけではなく、広く社会インフラ、教育、健康などにも役立つことが分かる好著だ。

 前半はクックパッドやコマツ、タクシー業界などが、蓄積されたデータを分析することで新たなビジネスにつなげていることを詳しく紹介している。

 特に面白かったのは、大手企業だけでなく個人サイトで同様の分析をしている例を紹介している点。「日本酒物語」や「スヌース」といった個人サイトでの活用例に触れ、ビッグデータを身近な存在として紹介することに成功している。

 後半は、やや行政寄りの視点で教育や医療など社会インフラ面での課題をビッグデータで解決できるのではと問題提起している。

ビッグデータがビジネスを変える


ビッグデータがビジネスを変える
稲田 修一 著
アスキー・メディアワークス発行
780円(税込)


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