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「発散」と「収束」の考え方を使い分ける

 ITリーダー養成 180日実践塾の第3回目は2011年8月19日に開催された。テーマは「本質に迫り、真の問題を見つける」であり、問題発見のやり方を学んだ。毎回指定される課題図書は今回、『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介著、ダイヤモンド社)だった。

 第3回の講義とワークショップを通じて、問題の因果関係図とロジックツリーの書き方を学んだ。目の前にある問題点の関係をつないでいく図法を使って因果関係図を作ると、何が根本的な原因なのかを特定しやすくなる。

 特定した問題を樹形に展開する図法を使ってロジックツリーを描く。これは問題の詳細を深く見ていくのに役立つ。180日実践塾では、問題の原因追究に使うことからロジックツリーを「WHYツリー」と呼んでいた。

 それぞれの図法については講義で一通り説明を受け、続いてワークショップで、自分の抱える課題を整理する。冒頭で述べたように「スッキリ」できたのは、講師の適切なガイドやアドバイスがあったことが大きい。

 今でも記憶に残っているのが「同僚や部下、上司など、一緒に働いている人の意見を土台にして考える」というアドバイスである。このアドバイスのおかげで、自分には無い、同僚や部下のアイデアを素直に自分の中に取り込めるようになり、問題をとらえる際の視野が広がり、発想しやすくなった。

 因果関係図を作成する際には最初に、自分独りでブレーンストーミングし、要素を次々に書き出していく。ここでは「質より量」の考え方に徹し、思いついたものをとにかく書き出すことにした。このとき同僚や部下の発言を思い浮かべることで要素を出しやすくなった。

 ここまではできる限り、発散させて考えていく。次に因果関係図やロジックツリーの枠組みにそって構造を見つけていく際には、「収束させること」を意識した。そうすることで構造の柱となる基準を見いだし、結論を導き出しやすくなった。

 収束させる際に、第2回のプログラムでチームビジョン、つまり職場のあるべき姿を作成したことが役立った。講師からは「問題を掘り下げる際、ビジョンに意識を向けながら作業を進めるように」という説明を受けた。

 要するに「ビジョンに近づくために、一番先に取り組むべき問題は何か」という観点を忘れないように、ということである。実際、このアドバイスを踏まえて問題を掘り下げたことで、問題の構造を正確にとらえることができた。

 特に「発散」と「収束」の考え方を使い分けると上手く進められることに気付いたのは収穫だった。

 ごく当たり前のコツかもしれない。けれども私としては、180日実践塾での問題発見のワークショップを通じて得た気付きが大きかった。この体験を通じて、問題分析以外の場面にも発散と収束の考え方が応用できることが分かったからだ。