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解決策への合意を取り付ける

 私がこうした作業を通じて見いだした解決策は「ベテランが一定期間の間だけ特別に時間を割いて若手の教育にあたる」というものだ。

 普通に考えると、ベテランのメンバーに反発を受けやすい解決策である。だが、手順を追って正確に問題点をとらえる作業を通じた結果であり、私は「やはりこの解決策が有効だ」と確信した。

 実際、私が作成した資料を見せながら順を追って説明していくことで、ベテランのメンバーがこの解決策に前向きな姿勢を示してくれた。

 体系的なアプローチで論理的に解決策を導き出せば、関係者は必ず理解を示してくれる。このことを体感したのと同時に、論理的かつ合理的にものごとを考えることの大切さを再認識した。

 また、前述した「同僚や部下、上司など、一緒に働いている人の意見を土台にして考える」というアドバイスを守ったことが合意の形成にも効いたと感じている。一緒に働いている人の意見を土台にするということは、メンバーにとっては、自分の意見がチームの改善活動に取り入れられたことを意味する。

 立案した解決策はさらに詳細にして実行できるかどうかを検証する。次回はそれについて紹介する。

鈴木 拓人(すずき たくと)
菱友システムズITサービス事業部ITサービス一部係長。2001年に菱友システムズに入社。情報ネットワーク分野のエンジニアとして、バックボーンネットワークの運用・保守業務に従事。2008年より10数人のエンジニアを率いるチームリーダーを担当、現在に至る。