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 今回は、グローバルプロジェクトにおけるミスコミュニケーションを削減するオプションとしてのコミュニケーション頻度に注目します。プロジェクトの一体感を高める方法を紹介しましょう。

 グローバルプロジェクトには異なる地域や異なる組織、異なる文化、異なる言語、異なるタイムゾーンの属性を持つメンバーが参加します。グローバルに限らず、プロジェクトの課題の多くはミスコミュニケーションが原因になっており、多様性があるプロジェクトではより課題が発生しやすくなります。

 グローバルプロジェクトの特徴である「地域」「組織」「文化」「言語」「タイムゾーン」の5つの観点から、コミュニケーションの課題を表すと以下のようになります。

地域の違い

 プロジェクトメンバーが2拠点以上に物理的に離れている場合、フェース・トゥ・フェースでコミュニケーションを取るには移動しなければなりません。現実にはそうもいかないので、メールはもちろんですが、電話やネット会議を活用しなければならなくなります。

 すると相手の表情が伝わりにくくなってしまうため、発言内容の「温度感」がうまく伝わりません。

組織の違い

 異なる部署や会社に所属する人がプロジェクトに加わっている場合、それぞれの部署や会社のポリシーを理解しなければ、発言内容の意図や背景をうまくくみ取れなくなります。

 また、セキュリティ上、開示すべき情報やコミュニケーションを取る手段が限られてしまうことがあります。

文化の違い

 伝統や習慣、宗教が異なる人がプロジェクトに加わっている場合、プロジェクト内に多様な価値観が入り交じり、メンバー間で対立や誤解が生じる恐れがあります。

 文化によって言葉のニュアンスが異なっていたり、コミュニケーションの取り方が異なっていたりするため、ミスコミュニケーションが気づかぬうちに発生してしまいます。

言語の違い

 プロジェクトで共通言語を設定したとしても、プロジェクトメンバー全員がその言語をネイティブレベルで扱えない限り、母国語で文を構成し、共通語に翻訳して伝えるというプロセスを通してのコミュニケーションになってしまいます。そのため、事細かに、正確に情報を伝えることが困難になります。

 さらに、プロジェクトメンバーが全員ネイティブレベルでないのであれば、プロジェクトで使う言語のレベルを下げなければなりません。そのため、使える語彙や表現、言い回しが限定されてしまいます。