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 日立製作所、日立ソリューションズ、日立システムズの3社は2013年7月1日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「FutureStage」の出荷を始める。3社の基幹業務パッケージを整理・統合した製品で、「グループを挙げて中堅中小市場を攻略するための中核となる」と、日立製作所エンタープライズソリューション事業部の竹山雄一エンタープライズパッケージソリューション本部担当本部長は強調する。

 FutureStageは会計、人事給与、販売管理、生産管理などをカバーする。基となるのは日立のERP「GEMPLANET Ver.2」、日立ソリューションズの会計・販売管理ソフト「Fit-ONE」、日立システムズの販売・生産管理ソフト「TENSUITE」と小売業向け業務支援ソフト「e-RetailSeries」の4製品だ()。

図●日立グループの中堅中小向けERP戦略
「FutureStage」ブランドの下、3社の4製品を整理・統合する
図●日立グループの中堅中小向けERP戦略
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 7月に出荷するバージョンでは、4製品の使い勝手などを統一。人事給与にGEMPLANETの機能を、販売管理にTENSUITEの機能を組み合わせて使う、といったことを可能にする。最終的に、製品の統合度合いを高めつつ不足する機能を追加し、「様々な業種・業務を網羅したパッケージとしていく」(竹山担当本部長)考えだ。

 日立はFutureStageにより、売上高100億~500億円の日本企業や、独SAPのERP製品などを利用する企業のグループ会社への一括販売を狙う。「中堅中小向けERP市場でシェア2ケタを獲得し、最終的にベスト3を狙いたい」と竹山担当本部長は話す。海外子会社への導入を支援するために、海外製ERP向けテンプレートをFutureStageブランドに組み込むことも計画中だ。

 日立グループがERP製品の再編に乗り出したのは「グループ全体でシナジー効果を出すのが狙い」(竹山担当本部長)である。日立ソリューションズが2010年10月に、日立システムズが2011年10月に発足するなど、日立はここ数年グループ再編を加速。日立、日立ソリューションズ、日立システムズは2012年から、グループの力を最大化するために話し合いを続けてきた。FutureStageは、その成果の第一弾に当たる。

 販売面も強化した。各社が互いの製品を販売できるようグループ規則を変更したほか、「連結営業体制に向け、評価方法を変えた」(竹山担当本部長)。従来は自社製品の販売実績を評価指標としてきたが、業種・地域別にグループのシェアをどれだけ拡大したかを評価する。2015年までに300億円の売り上げを目指す。