PR

カーネルによる行き先の決定

 現在のアルファの状態にチームが同意したら、以降の計画をガイドするために、メンバは次の望ましい目標状態を議論する。チームは、次のイテレーションの目標を打ち立てるために、図6に示すように、すぐ隣のアルファの状態を用いることに同意したとしよう。アルファの状態名は、当該状態に至るために必要な事柄を理解するためのヒントを与えてくれる。さらにチームメンバは、アルファの状態のチェックリストを読んで理解することでより多くを見出すことができる。各アルファを一つずつ確認することで、チームは各状態を達成するために必要な事柄をよく知るようになる。

図6●次の目標状態
●チームがその状態に達するために必要な事柄
●チームがその状態に達するために必要な事柄
図6●次の目標状態
[画像のクリックで拡大表示]

 このようにして、チームはカーネルのアルファを学ぶと同時に、開発の現在の状態および次の目標となる状態を決定する。

カーネルによる行き方の決定

 スミスと彼のチームは次の目標状態を確認し、優先順位付けの必要性について合意した。そこで優先順位として、まず第一に仕事の仕方が「活用」されていることとし、第二にソフトウェアシステム「使用可能可能」であることとし、最後に、要求が「実装」されていることとすることとした。その理由は簡単で、仕事の仕方がうまく活用されていなければ、ソフトウェアシステムを使用可能とすることが妨げられてしまうだろう。さらに、チームは要求満足のために不足している要求事項を実装することの優先度について同意した。

 スミスと彼のチームは続いて、図6下の表に示すように、それらの状態に達するために必要な事柄を議論した。目標となるアルファの状態を確認する中で、スミスは次のイテレーションにおける目標とタスクを決定できた。