スマホ内蔵のカメラを利用すれば、顧客がサービスを利用する際の入力の手間を減らすこともできる。紙の書類よりもスマホを重視するスマホファーストだ。
インターネット専業銀行のじぶん銀行は、スマホの内蔵カメラを生かし、スマホ上だけで口座を開設できる「クイック口座開設アプリ」を2012年12月に投入した。本人確認書類として運転免許証を用意し、顧客が同アプリで撮影すると、最短で郵送での手続きと比べて約半分の5営業日でキャッシュカードを発送する(図1)。従来は顧客が運転免許証のコピーを郵送していた。
口座開設に当たっては、氏名や住所、生年月日の情報が必要だが、これらは運転免許証から読み取る。アプリで撮影した画像データをクラウド上でOCR処理し、顧客がスマホ上で文字入力する手間を無くした。