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 現在、日本の放送システムの将来像を検討する「放送サービスの高度化に関する検討会」(総務省)の議論が佳境に入っている。この中で、スマートテレビやケーブル・ブラットフォームの各WGで話題になっているのがIPによる映像送信である。欧米でもOTT(Over The Top)と呼ばれるIPシステムによるテレビ番組の配信が盛んになりコンテンツの流通も多様化しているところだ。そこで、本稿ではKDDIがauブランドで展開するSmart TV Stickをテストし、特にビデオバスの使い勝手や画質について論じた。

Smart TV Stickはテレビ型リモコンまたはアプリで操作

 Smart TVといえばKDDI系列のMSO(ケーブルテレビ局の統括運営会社)であるJCNがサービスを始めているSmart TV Boxというアンドロイド仕様で動作する無線LAN内蔵STBを思い浮かべる方もいるだろう(関連記事)。Boxそのものはまだ全国的に普及するまでには至っていないが、JCN系列以外での供給も開始され、大分ケーブルテレコムでは営業の引き合いが高いという。いずれにしろ「SmartTV」という響きが、VODサービス(ソフト)を含んだ拡張型IP系映像サービスであることの一般的認知は少しずつ進んでいくだろう。

写真1●Smart TV Stick
写真1●Smart TV Stick
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 一方で、エンドユーザーの大半に、スマホやタブレットで動画鑑賞をするスタイルが目立ってきたところだ。KDDIが展開する動画配信サービスであるビデオパスも、スマートパスとの組み合わせで月額料金が割り引かれることもあり、加入者数が順調に伸びているという。こういったハンディー型の動画視聴に対し、部屋に設置してあるテレビでも視聴してもらおうという目的で発売されているのが「Smart TV Stick」(KTFE1SWA、船井電機製、写真1)である。オンラインシッョプを主たる供給元としていたが直営店舗でもみかけるようになってきた。

 機能面を見るとSmart TV BoxからRF受信部(いわゆるケーブルテレビ放送の受信部)を省略したようなイメージだが、IP系の動画や音声サービスとアンドロイド系アプリの使用であれば、HDMI端子に挿入するだけのドングルタイプの大きさまで小型化が可能となってきたわけである。ドングル型の小型STBは各種から出ているが、電源に対する考え方は微妙に異なる。Smart TV Stickでは、テレビ側のUSB端子などから取得する場合の動作安定性が確保できない場合を考えて外部電源を用いている。