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 IPTVフォーラムは、インターネットを活用した次世代の放送通信連携放送サービスを提供するためのシステム基盤であるハイブリッドキャスト(Hybridcast)の技術仕様を策定し2013年3月に公開した。また、ARIB(電波産業会)は、IPTVフォーラムが策定した本仕様をベースに、デジタル放送でのハイブリッドキャストの提供を可能とするために、関連する標準規格の改訂を行い、2013年3月に公開した。なお、NHKでは2013年中にこのハイブリッドキャストサービスの試行的サービス開始を予定している。今回は、標準規格となったハイブリッドキャスト仕様の概要を解説する。

 欧米では、ブロードバンドを利用したOTT(Over The Top)ビデオサービスが本格化している。放送業界においても放送通信連携サービスを提供するハイブリッドテレビとして、欧州ではHbbTV(Hybrid Broadcast Broadband TV)仕様((ETSI TS 102 796)を標準化し、ドイツとフランスでサービスが開始されている。このHbbTVは地上デジタル放送の番組を受信している時に、番組情報をインターネット経由で受信し、リモコン操作で表示するサービスである。また、アメリカでもATSC 2.0という規格を策定している。

 一方日本では、テレビ放送とHTML5で記述されたインターネットコンテンツを連携させる放送通信連携サービスのためのシステム基盤としてハイブリッドキャストの研究開発を進めてきた。そして、ハイブリッドキャストの技術仕様の第1段となる「IPTV規定 放送通信連携システム仕様(IPTVFJ STD-0010)1.0版」、「HTML5 ブラウザ仕様1.0 版(IPTVFJ STD-0011)」、「事業者間連携メタデータ運用規定1.0版(IPTVFJ STD-0012)」をIPTVフォーラムが2013年3月に公開した。

 また、ARIBはIPTVフォーラムが策定した本仕様をベースに、デジタル放送でのハイブリッドキャストの提供を可能とするための標準規格改定版「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式 (ARIB STD-B24 5.7版)第4編 アプリケーション制御方式」を2013年3月に公開した。なお、これら仕様書はIPTVフォーラムARIBのホームページからダウンロードすることができる。