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 ITの重要性が増す一方で、情報システム構築プロジェクトの失敗が後を絶たない。ビジネスプロセス・アーキテクト協会(BPA-P協会)はプロジェクトの成功確率を上げるヒントを得るため、「プロジェクトのつぶやき」研究チームを立ち上げた。本連載は研究チームによる成果の一端を、エピソード形式で紹介している。

 この連載では、九つの失敗プロジェクト事例を紹介してきた。

 今回と次回は本連載のまとめである。今回は、九つの事例を通じて学べる四つの教訓を披露する。次回は、これらの失敗事例を分析した結果を基に、BPA-P協会が提唱する顧客主導型のシステム構築・管理手法について紹介する。

教訓1
中身を知らずして、目先の金額で判断するべからず

 システムを刷新・構築するにあたり、RFP(要求依頼書)に対するベンダーの提案を検討したり、ベンダーと実際に交渉したりする際は、ベンダーが提案した費用の中身(内訳)をきちんと把握・検証する必要がある。

 何を当たり前のことを、と思う方が多いかもしれないが、これがなかなかできない。事例1「ベンダーべったりの態度が失敗を招く」、事例3「安すぎる見積もり金額に要注意」、事例4「システム運用の実態が見えない原価計算」、事例6「自前でシステムを作れない情報システム部門」はいずれも、この教訓を無視したためにトラブルが生じた。

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