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 サービス開発手法としての「リーンスタートアップ」という言葉が、日本でもはやり始めたのは2012年頃からだろうか。また、この言葉とよく比較される「アジャイル」については、もう少し歴史が長いようだ。

 リクルートでもアジャイル手法については、それなりに早い時期から着目してきた。独自のアジャイル開発スキームを「SWAT(Speedy Willing Alliance Teamの略)」として確立し、今なお運用している(図1)。

図1●通常のネット開発と「SWAT」の違い
図1●通常のネット開発と「SWAT」の違い
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 このアジャイル開発スキームを効果的に実践するには、開発サイドのIT部門だけではなく、ビジネスサイドである事業部門の理解や協力が欠かせない。今回はこの、開発サイドで発案・構築したアジャイル開発スキームを、ビジネスサイドに浸透させていった話をしたい。

 リクルートがアジャイル開発の実験を開始したのは2006年頃である。当時はまだウォーターフォール型で確実に、時間をかけてサービスを開発するという手法が我々のなかでも主流だった。

 一方で、国内での携帯電話契約台数が1億台に到達しようとしていた時代背景もあってか、モバイル向けのサービスを開発するシーンが爆発的に増えている時期でもあった。そんなこともあって、リクルートでのサービス開発も、より短納期で、柔軟に進めることが求められる機会が増えた。

 そこで考え出されたのがアジャイルの精神をベースにした、新たな開発スキームのSWATである。このスキームには、いわゆる「アジャイル憲章」と呼ばれるマインドもふんだんに織り込んでいる。「ドキュメントよりも動くプログラム」「プロセスやツールよりも個人と相互作業」などだ。