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 今回は、前回解説した「老化ののこぎり曲線」()を考慮した組織のアンチエイジングの方法について具体的に解説していきます。

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 まず、のこぎり曲線の老化度の傾き、つまりスピードを遅らせるのに有効な施策は「考える組織」にすること、そのために考える社員を増やすことです。組織というのは放っておけば思考停止の方向に進んで行きます。これも今まで紹介してきた「組織の不可逆性」の一つですが、これを理解していれば、普段の業務の中で「考える」という側面を日頃から強調することで、老化の進行を遅らせることができます。

「組織の思考停止」のメカニズム

 そもそも組織が思考停止するとはどういうことでしょうか?

 これは既に老化のチェックリストで紹介した中にも数々の兆候が入っています。典型的な原因の一つが「手段の目的化」です。

 例えば意味のない「ほうれんそう」の増加というのは代表的な症状です。始めは何かのアクションにつなげ、顧客満足度を上げるための手段であったはずの報告や連絡が、その後の建設的な相談の部分がなくなり、それ自体が目的化してしまうのです(関連記事:仮説なき「ほうれんそう」が組織の活力をそぐ)。