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 昼間は暑く、夕方はどしゃぶり。こんな夏は近所に買い物に出るのも億劫になる(この夏の天気については、関連記事:ゲリラ雷雨と熱中症を防ぐスマホアプリを参照)。そんなときに利用したいのがネットスーパーだ。最近は働く女性や妊婦さん、小さな子供を持つ人だけでなく、一人暮らしの人や高齢者などにも人気が高まっている。そんなネットスーパーを取り巻く話題が2013年6~7月に続いたので紹介しよう。西友と楽天である。

 日本のネットスーパーの歴史は既に10年を超えるが、本や音楽のように流通構造が大きく変わるレベルにはほど遠い状態だ。依然として近くのスーパーやコンビニ、ショッピングモールなどで食品を買い求めるのが一般的である。はたして食品、特に生鮮品や日配品の購入手段を変えることはできるのだろうか。2社の取り組みから検証してみよう。

 まずは楽天。子会社の楽天マートが提供するサービスがこの7月で1周年を迎えた。様々なネットサービスを手掛ける楽天グループのなかにあって、楽天マートはまだ実績が1年の新しいサービス。日本のネットスーパー全体で見ても、最後発に位置する。

 楽天マートは1周年を機に「入会金、月会費、ずっと無料」を打ち出した。といっても、過去1年はキャンペーン期間中で入会金と月会費を徴収してこなかったので、結局は一度も有料にすることなく、入会金と月会費を無料にした。買い物のハードルを1つ下げたことになる。

写真1●楽天マートマーケティング部の永桶涼太氏。手前は過去1年のカタログの変遷(左から右へと新しくなっている)
写真1●楽天マートマーケティング部の永桶涼太氏。手前は過去1年のカタログの変遷(左から右へと新しくなっている)
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 これに伴い、楽天マートのためだけの会員登録は取りやめる。これまでは「いずれ月会費を徴収することもあり得ると考えていたので、通常の楽天会員とは別に楽天マート用の会員登録を別途お願いしていました」(楽天マートマーケティング部の永桶涼太氏、写真1)。開業から1年で想定内の約4万人の楽天マート会員を集めてきたが、今後は会員数という指標自体がなくなる。

 それよりも楽天マートのサービス提供地域(東京都と神奈川県、埼玉県、千葉県の特定地域)に住む通常の楽天会員であれば、誰でも入会金や月会費を気にすることなく、余計な登録もせずに楽天マートのサービスを試せるようにした。もちろん、楽天スーパーポイントもたまる。

 なお、楽天マートは無店舗型のセンター配送サービスなので、配送エリアは上記の首都圏地域に限られる。楽天会員なら誰でも利用できるわけではないので注意が必要だ。

ネット企業の楽天が毎週カタログを発行する理由は食卓にあり

 楽天マートの特徴を改めて聞くと、永桶氏は「通常のネットスーパーと生協さんの食品宅配の中間のようなサービスであることです」と話す。ネットスーパーなので注文は当然パソコンやスマートフォンからできるが、生協に近いのは紙のカタログを用意していること。ネット企業の楽天グループにあって紙のカタログを、しかも毎週発行しているという点において、楽天マートは異色の存在といえる。