落とし穴3:Officeやメーラーの乗り換えが必要
XPからWindows 7へ移行する際、つい忘れがちなのが、ソフトウエアの乗り換えである。特に大きいのが、オフィススイートソフトの「Office(オフィス)」とWindowsに標準で付属するメーラーである。
XPでよく使われていた「Office 2003」のサポートは、XPのサポートの終了と同時に終了する。さらに、乗り換え対象となる「Office 2010」や「Office 2013」が、Office 2003と使い勝手が大きく異なるため、企業のIT担当者はユーザーの教育などの準備が必要になる(図1)。さらに問題なのが、Office 2003で使っていたマクロが、Office 2010や同2013では使えなくなる可能性があることだ。Officeのマクロを組み込んだ業務アプリケーションを使っていると、業務に大きな支障をきたすかもしれない。早めに確認しておく必要がある。
メーラーも、乗り換えが必要だ。Windows 7では、XPに標準で備わっていた「Outlook(アウトルック) Express(エクスプレス)」が付属せず、しかも使えなくなる。使えるのは、新しい「Windows Live Mail」である。こちらも使い勝手が大きく変更されたため、IT担当者はユーザー対応の準備をしておく必要がある。
落とし穴4:文字化けが発生
Windows 7とXPの間でデータのやり取りを行う際にも注意が必要である。日本語の文字化けが発生する可能性があるからだ。段階的な移行で社内がXPとWindows 7/8の混在環境になったり、XPのパソコンを使い続ける企業とやり取りしたりする際は気を付けよう。