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 米マイクロソフトは同社のCEOであるスティーブ・バルマー氏が1年以内に退任する予定であると発表した。パソコン用OS「Windows」で圧倒的なシェアを握り、世界のIT企業のトップを走ってきた同社だが、既存のWindowsの高シェアがモバイル化の波に乗るには重すぎたのか、同社はモバイル化の中で他社の後れを取っている。

 かつてパソコン用OSのシェア争いでマイクロソフトに敗れた米アップルはiPhoneを引っ提げ早々にモバイルにシフト。同社のモバイルプラットフォームであるiOSは、米グーグルのAndroidと並ぶ双璧であり、モバイルプラットフォームという金城湯池においてマイクロソフトの影は圧倒的に薄い。無論、同社も手をこまぬいていたわけではない。ITproにはこれまでの様々な取り組みが解説されている。

 一方で既存のPC用OSのシェアを背景に、法人市場では現在でもトッププレイヤーだ。クラウドに関しても他社に後れを取っていたものの、法人分野では早々にキャッチアップ。Windows Azure、Office 365などのクラウド事業でこれまで築いた法人市場でのシェアを引き続き強化したい算段だ。

 こうした中、「デバイス&サービス カンパニーへの変革」を掲げたスティーブ・バルマーCEOが1年以内に去ることになる。バルマーCEO退任発表を受け、米国株式市場ではマイクロソフト株が一時前日終値比9%近く上昇した。トップを変えるという強固な変革への意志を市場は好感したようだ。変革を担う後継CEOは、今後1年以内に取締役会が設けた特別委員会が選定することになる。