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 新人営業のD太君と先輩SEのM子さんは今回、自動車ディーラーのQ社にやってきました。情報システム担当のY部長から「うちのH社長がSDNのことを知りたいというんだ。レクチャーしてくれないか」という電話がかかってきたからです。最近は企業経営者にもSDNというITキーワードが広がっているようで、新たな商談のチャンスになりそうです。


M子 SDNに関心をお持ちとお聞きしましたが。

H社長 先日、業界の経営者が集まる会合に出席したら、ある取引先の社長から「SDNは素晴らしい。キミの会社は検討しているかい?」と言われたんだ。「一応、考えています」とか返事しといたけど、正直言ってITのことはよく分からん。SDNって、新しいネットワークサービスのことかな?

M子 SDNはSoftware Defined Networkの略です。ネットワークサービスの名称のように思えますが、ネットワーク管理の新しい手法になります。

D太 人手で行われているネットワーク管理を、SDNではソフトで管理します。

H社長 ふ~ん、そう言われてもちっともピンとこないな。

Y部長 そうですね。M子さん、ネットワークには企業内に設置したサーバーやパソコンを結ぶオフィスLANがあるし、LAN同士を結ぶWANもあるよね。当社も利用を検討しているデータセンターの内部には、サーバーとルーターなどの通信機器を結ぶネットワークが張り巡らされているよ。SDNの適用対象は、どこになるのかな。

M子 SDNの適用対象は、データセンター内のネットワークと考えていいでしょう。ご存じのように、データセンターには多数のサーバーと通信機器が設置され、ネットワークでつながっています。それらの運用管理を簡素化することがクラウドやデータセンターの事業者にとって大きな課題になっています。

H社長 クラウドなどの事業者がSDNに関心を示すのは分かるが、何で一般企業の経営者までがSDNに関心を持ち始めたのかな。

D太 事業者でSDNが普及すれば、ユーザー企業にとってもメリットがあるからです。

H社長 ほー、どんな?

M子 ユーザー企業は、自社の事業展開の速度にピタリと合わせて、社内の情報システムをすぐに立ち上げたり強化することができるようになるのです。

イラスト:武本恵美