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 Lessons Learnedという言葉がある。何かの取り組みを終えたとき、過程を見直し、何を得たか、反省点は何か、などと考え、まとめることだ。「振り返り」と訳す場合もある。

 振り返りの大事さはかねてより指摘されているが、しっかりと実施されることは少ない。反省会と称した活動はあるものの、昼間の会議室で実施するとその場の雰囲気が悪くなり、夜社外で実施すると単なる宴会で終わる。

 なぜ反省会が失敗するかと言えば、今後に役立つ反省点を洗い出すはずが、いつしか特定個人に対する非難・批判になってしまいがちだからだ。表だった応酬はなくても、「あいつは『ここが反省点』などと発言しているが、そこが一番駄目だったのは当のお前じゃないか」と心の中でつぶやいたりする。

 ここから先は自分を棚に上げて書くことになるが、なにより難しいのは、自分自身に対する振り返り、すなわち内省である。何らかの取り組みを終えたとき、参加者全員が真っ先に自分自身の活動について振り返り、それから反省会を開けば、上述したような事態にはならないはずだが、なかなかできるものではない。

 内省と「センス」には密接な関係がある。センス(sense)には「分別」という意味がある。センスのいい人は感知や察知の対象に自分自身も入れ、分別を付けられる。そして自立・自律の姿勢を保てる。

 そこで「内省の視点」を持ち、「自立・自律」の姿勢をとるために参考になるプロフェッショナルの発言を今回紹介する。いずれも日経BP社のIT専門記者100人が執筆した『我らプロフェッショナル 世界を元気にする100人』から選んだものである。

 7月5日に公開した『「センスのいいプロ」は顧客の立場で考える』以降、ほぼ2カ月にわたってセンスについて考えてきた。今回をもって締めくくりとする。

我らプロフェッショナル 世界を元気にする100人

<「内省の視点」を持つために参考になるプロフェッショナル>

及川卓也氏

及川卓也氏
グーグル シニアエンジニアリングマネージャー

「Webをより快適に、より安心して使えるように」


近藤邦昭氏

近藤邦昭氏
まほろば工房代表取締役

「技術者は外に目を向け、自分から情報にリーチしよう」


佐藤可士和氏

佐藤可士和氏
アートディレクター

「メモをしなくても頭の中にずっと残っている言葉が大事」


田島弓子氏

田島弓子氏
ブラマンテ代表取締役社長

「アドレナリン全開で没頭すれば、どんな仕事も面白い」


野村恭彦氏

野村恭彦氏
フューチャーセッションズ代表取締役

「イノベーションを起こしたいのなら自分たちの市場の枠を越えていくしかない」


<「自立・自律の視点」を持つために参考になるプロフェッショナル>

今村謙之氏

今村謙之氏
台湾 工業技術研究院研究員、OESF CTO

「オープンソースを使って起業する21世紀型エンジニアライフスタイルを目指そう」


熊井達氏

熊井達氏
慈泉会相澤病院システム部部長

「自立したシステムが必要、補助金ありきから脱却を」


小林賢也氏

小林賢也氏
東京海上日動システムズ ITサービス本部長

「ITサービスの改善に終わりはない」


小山亨氏

小山亨氏
聖亘トランスネットワーク物流システム課開発グループ

「それなら僕につくらせてください」


笹尾和宏氏

笹尾和宏氏
新日鉄住金ソリューションズ ワークスタイルイノベーションセンター

「自腹を切ってでも動くものを作らないと『なるほど』と思ってもらえません」


横塚裕志氏

横塚裕志氏
JISA副会長

「SEにとって百年に一度のチャンスが来た」

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