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 富士通のITサービス分野における海外売上高は2013年度に2兆4800億円と、2012年度比10.3%の伸びを見込んでいる。海外での成長をけん引するのが、アジア向けビジネスだ。ハードウエア販売やインフラ構築、クラウドサービスなどが好調である。タイやインドネシアなどASEAN地域を統括する富士通アジアのギャビン・セルカーク リージョナルCEO(最高経営責任者)は「グローバル企業としての知名度を高め、早期に売り上げを倍増させたい」と意気込む。

(聞き手は大和田 尚孝、岡部 一詩=日経コンピュータ)


売り上げ倍増に向けた、ASEAN地域での最大の課題は。

写真●富士通アジアのギャビン・セルカークリージョナルCEO
写真●富士通アジアのギャビン・セルカークリージョナルCEO
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 グローバル企業としての実力を顧客にアピールしていくことだ。残念ながら、ASEANにおける当社の知名度は、まだ高くない。IT分野でのグローバル企業と言うと、米IBMや米ヒューレット・パッカード(HP)という認識だ。

 ところが、例えばASEANにおけるPCやサーバー、ネットワークなどの運用サービスの分野では、当社は米IBMに次ぐ存在だ。こうした実績を顧客に伝えていきたい。

 富士通の強みは、日本品質の高品質なソリューションを提供できるところにある。ASEANに限った話ではないが、ユーザー企業は高品質で高度なテクノロジーを求めている。当社はそうしたニーズに応えられるグローバルなIT企業であることを訴えていく。

 世界経済は回復傾向にあるが、ASEANの企業のCIO(最高情報責任者)はまだ投資を控える傾向にある。そうした状況において、ASEANのCIOは富士通製品の品質の高さや、寿命が長いことを(投資対効果の観点で)評価してくれている。

 アジアのGDP(国内総生産)は平均で年6~8%の勢いで成長している。実力や実績を伝えることができれば、市場の伸びを大幅に上回る成長を達成できると思っている。

IBMと比べた、富士通のグローバル企業としての強みは。

 当社の山本正已社長は、「本当の意味での国際化を進める」と宣言している。各国の拠点が本社に頼らずに、各地で自律的にビジネスができる能力をつけるという意味だ。本社が強力な権限を持つ米国企業と違い、当社は各地域の子会社が素早く柔軟に、顧客の要望に応えることができる。