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 製造業の集積地タイで、300人近くの人員を抱えるNTTコミュニケーションズ(タイ)は、同地で最大規模の通信事業者だ。注目を集めるカンボジア、ミャンマー、ラオスといったメコン経済圏の各地域にも拠点を拡大。日系企業が進出する先で、国際回線をはじめとした各種サービスを提供している。同社の商品、サービス開発の責任者であり、カンボジアやミャンマーへのサービス展開の指揮を執る宮崎一ディレクターに話を聞いた。

(聞き手は岡部 一詩=日経コンピュータ)


タイでの事業内容は。

写真●NTTコミュニケーションズ(タイ)の宮崎一ディレクター
写真●NTTコミュニケーションズ(タイ)の宮崎一ディレクター
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 当社はバンコク、アユタヤ、アマタ、バンナーの四つに拠点を持っている。従業員は280人、その内技術者が140人を占める。タイでこれだけの規模の人員を揃えている通信事業者は世界的にも珍しいだろう。

 国際回線の提供、ISP事業、クラウドサービス、データセンター(DC)事業、ICT環境構築といったビジネスが中心だ。国際回線とISP事業がおよそ3分の1、工場やオフィス向けのICT環境構築が同じく3分の1、残りはクラウドサービスやDC事業、現地国内回線の再販だ。日系企業向けが8割以上を占めている。

力を入れている商材は。

 クラウドサービスとDC事業だ。当社のプライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」は世界8カ国9拠点で提供しており、2013年3月からはタイでもサービスを始めた。クラウドサービスは堅調に伸びており、現在は日系の大手企業を中心に約30社の実績がある。

 もう一つのDC事業では、バンコク郊外の「アマタ工業団地」に新DCを建設している。2014年には稼働させる予定だ。タイのDCはほとんどが、バンコクに立地しており、郊外型のDCはBCP(事業継続計画)対策にもなる貴重な存在。最も提案活動に力を入れているものの一つだ。現地の金融機関などからも引き合いが来ている。

タイ以外での活動は。

 2010年にカンボジアで事業を開始したのを皮切りに、2011年にはラオス、2012年にはミャンマーに拠点を設置するなど、メコン経済圏に活動領域を広げている。それぞれ8人、2人、4人の従業員を配置し、案件によってタイ拠点から人員を送り込んで対応する。これらの地域は、タイプラスワンの観点からも有望な市場だ。