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 アジャイル開発の手法をエンタープライズ分野のシステム開発に適用するにはどうすればよいか。本書はその答えとして「ディシプリンド・アジャイル・デリバリー(DAD)」と呼ぶ開発方法論を提唱する。

 DADは、アジャイル開発やウォーターフォール開発で用いられるさまざまなプラクティス(手法を構成するタスク、成果物、ノウハウなど)を取り入れ再構成したもの。ベースとなる手法には、代表的なアジャイル開発手法の一つであるスクラムを採用。アジャイル開発では軽視されがちだった、アーキテクチャー設計やモデリングを重要なタスクと位置付け、開発チームが必要に応じて取り入れられるようにした。チームの立ち上げ、人員配置、管理手法といった組織運営のプラクティスも解説。これらにより、少人数のチームに向くとされるアジャイル開発を大規模プロジェクトで実践可能にすることを目指した。

 エンタープライズ分野のシステム開発において、DADは台風の目になるかもしれない。すべてのエンジニアに薦めたい一冊だ。

ディシプリンド・アジャイル・デリバリー
ディシプリンド・アジャイル・デリバリー
スコット・アンブラー/マーク・ラインズ 著
藤井 智弘 監修、熱海 英樹/天野 武彦/江木 典之/岡 大勝/大澤 浩二/中佐藤 麻記子/永田 渉/西山 泰男/三宅 和之/和田 洋 訳
翔泳社発行
5460円(税込)

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