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 KDDIタイランドは、日系企業向けをビジネスの中心に据える。「当社の強みを発揮できる領域で闘うためだ」と、タイ拠点で責任者を務める佐々木康宏マネージング・ディレクターは説明する。同社の社員は、この1年間で約3割増えた。日系企業の進出が盛んなタイで、さらなる事業規模の拡大を目指す。

(聞き手は岡部 一詩=日経コンピュータ)


現在の体制は。

写真●KDDIタイランド マネージング・ディレクターの佐々木康宏氏
写真●KDDIタイランド マネージング・ディレクターの佐々木康宏氏
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 総勢50人の社員を抱えている。この1年間で約3割、人員を増やした。当社の主要顧客は日系企業であり、新規の顧客が増加している。9割の人員を、日系企業向けのプロジェクトに割いている。

主な事業は。

 大きく三つある。一番規模が大きいのは、ICTインフラの構築事業だ。それに続く規模で、ネットワークの提供を手掛けている。当社は、他キャリアのネットワークも扱う。複数キャリアの回線で冗長化したいという顧客に対しては、当社の回線と他社の回線をワンストップで請け負うことも可能だ。三つめはデータセンター(DC)事業。パートナー企業のDCを利用して提供しているが、規模としてはまだ小さいものだ。

強みはどこか。

 当社は日本語を話せるタイ人社員を約10人抱えている。主にセールス部門に配置しているが、日系企業のニーズをくみ取りやすい体制を構築している。

 もう一つ、マルチキャリアのネットワークを手掛けられる点も強みだ。現地のローカルキャリアは、自分たちの回線しか売りたがらない。当社が付加価値を発揮できる領域だ。

最近、引き合いの多い事業は何か。

 いくつかある。まず、仮想化技術を使ったサーバー集約だ。顧客企業が老朽化対策でシステムを更改する際に、コストの圧縮を希望することが多くなっていることが背景にある。

 2013年からラインナップに加えた、インターネットVPNの引き合いも増えている。IP-VPNよりもコストを圧縮できる点が特徴だ。システム更改のタイミングのほか、リモートデスクトップを採用する際に導入するケースが多い。セキュリティ面において、インターネットVPNへの抵抗感がなくなりつつあることも追い風だ。

 LANの構築においては、Wi-Fiを使いたいといった要望が増加している。理由は二つある。まず顧客企業において、社員の動きが活発化していることだ。日本などからタイ拠点に出張する人が増えており、柔軟に使えるインターネット環境を社員に提供したいといった声がある。

 もう一つは、ノートPCやスマホの普及だ。工場内を移動しながらPCを使ったり、スマホをIP電話として使ったりと利用シーンが拡大する中で、Wi-Fiへのニーズが強まっている。

 2014年4月にサポートが打ち切られるWindowsXP対策にも商機がある。