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 スマートフォン向けのアプリとそれを配信するマーケットが活況を呈しているが、一方で高い売り上げを上げるアプリがゲームに極端に偏るなど、問題点も見られる。スマートフォン向けコンテンツといえばiOS向けやAndroid向けに開発された“ネイティブ”アプリが真っ先に挙げられるが、HTMLベースのコンテンツも数多い。

 こうしたHTMLベースのコンテンツを配信する上で注目されるのが、iPhone版の「auスマートパス」などの月額定額料金のコンテンツ配信プラットフォームだ。今回は携帯電話事業者主体の定額コンテンツ配信プラットフォーム(以下定額プラットフォーム)の可能性と課題について探る。

ゲームに“偏る”アプリマーケット

 本連載ではこれまで、App StoreやGoogle Playなど、スマートフォンのアプリを扱うマーケットの動向を解説してきた。スマートフォンのコンテンツの主流はアプリであり、「パズル&ドラゴンズ」「LINE」など、非常に高い売り上げを誇るアプリも増え、マーケットが現在も盛り上がっているのは事実である。

 一方で、アプリマーケットには多くの課題も見られる。特にビジネス面での大きな課題が、売り上げが“フリーミアム”タイプのゲームに極端に偏っていることだろう。実際、各アプリマーケットの売り上げランキングを見ると、LINEやクックパッドなど一部を除けば、大半がゲームアプリが占めている状況だ(図1)。それ以外の分野のアプリは、ビジネスが成立しているとは言い難い状況である。

図1●App Storeのトップセールスランキング上位200アプリの所属カテゴリ
図1●App Storeのトップセールスランキング上位200アプリの所属カテゴリ

 そうした中、アプリの数は現在も増加傾向にある。既に各マーケットのアプリ数は世界で100万を超え、一般のユーザーがアプリを探すのは極めて困難な状況になっている。そのため集客コストが大幅に増加しており、高い売り上げを上げる開発者と、そうでない開発者とでは、集客に大きな差が生まれる状況となっている。

 ユーザーは無料であることに価値を見出し、熱心なユーザーがついたゲームだけがアプリ内課金によって高い売り上げを上げる。こうした状況は、ゲーム以外の有料コンテンツを配信している事業者から見れば、決して好ましい状況ではない。冒頭で述べたHTMLベースのコンテンツなど、アプリ以外のコンテンツ配信手段を育てる時期に来ているともいえる。

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