PR

 「企業やCIO(最高情報責任者)にとって、突如として世界が全く変わってしまった。エンタープライズITは第3の時代に入った」。2013年10月17日、米ガートナーでリサーチ部門バイスプレジデント兼ガートナーフェローを務めるデーブ・アロン氏は、「Gartner Symposium/ITxpo 2013」のメディア向けセッションでこう強調した。

 アロン氏は現在、欧米を中心にITをベースにビジネスの抜本的な変革を図る動きが進んでいることに触れ、その担い手として「CDO(チーフ・デジタル・オフィサー)」という役割に注目が集まったいることを指摘した。「グローバルでは500人以上のCDOが存在し、かなりのスピードで伸びている」という。

 一方で2000年以降、多くの企業ではERP(統合基幹業務システム)の導入に代表される、企業内部のビジネスプロセスの効率化に取り組んできた。担い手であるCIOならびにIT部門は、一定の成果を生み出したが、現状の意識のままでは「企業が先に進むための障害になりかねない」とアロン氏は指摘する。

 アロン氏と並んでセッションに登壇した、ガートナージャパンのエグゼクティブプログラム バイスプレジデント兼エグゼクティブパートナーである長谷島眞時氏は、「(エンタープライズITは)非連続な変化点に差し掛かっている」という考えを示し、「CIOには前向きな危機感を持ってほしい」と話した。

 長谷島氏は2012年2月までソニーのCIOを務めた人物。IT部門“生え抜き”のCIOとして、EA(エンタープライズ・アーキテクチャー)やデータセンターの整備をリードした。ITの専門家でありながら、経営を理解し、各事業部の利害を調整しながら全社システムの最適化を図るといった難題に長年向かい合ってきた。

 企業がデジタルビジネス戦略に本腰を入れて取り組み、IT導入の主体が情報システム部門だけでなく、ユーザー部門にも拡散していくなか、CIOは新たな課題に直面している。個別ビジネスの最適化を図って開発されたシステム間に整合性を持たせ、全体最適を実現する。ビッグデータを管理し、データサイエンティストらが活用しやすい体制を築く。そして社内におけるIT部門の発言力を増していく。

 そのためにCIOはどう振舞うべきなのか。長谷島氏は「いろは四十七文字」に載せて軽妙に語ったCIOの心得「CIOいろはがるた」をITproで連載中だ。その過去公開分を一挙にご紹介する。