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 “サーバー構築”というと、どのような作業を思い浮かべるでしょうか?ハードウエアの準備から始まり、DVDメディアを使ったOSのインストール、アプリケーションの導入・設定など、多くの作業があります。大量のサーバーを構築・運用するデータセンターでは、これらの作業を自動化し、効率化を図ってきました。

 一方最近では、サーバー仮想化やクラウドサービスの利用が一般的になり、小規模な企業システムでも多くの仮想マシンを構築・管理する場面が増えてきています。「システム運用の効率化のためにサーバー仮想化を導入する」という話も耳にします。

 しかしながら、従来と同じように、手作業でサーバー構築を進めていては、本当の効率化にはなりません。いま、アマゾン ウェブ サービス(AWS)に代表されるパブリッククラウドの世界では、プログラムを利用してクラウド環境を操作する管理手法が広まりつつあります。GUIで対話的に進めるのではなく、利用者が作成したプログラムで、仮想マシンの構築・管理を自動化しようというわけです。近い将来、一般の企業システムでも、こうしたプログラムによる管理自動化の流れが進むでしょう。

 以下では、これからの企業システムに求められる「自動化」を考えながら、サーバー構築の自動化を支える技術を基礎から解説していきます。

手順書運用はもう限界?

 現在、一般的な企業システムの運用業務は、どのようになっているのでしょうか?

 まず、システム運用の目的は、図1のように、3つに整理できます。システム運用者は、これらの目的を達成するために、システム監視、障害対応、バックアップ・リストア、性能監視、システム増強計画の立案など、日々の運用業務に追われています。

図1●システム運用の目的

 そして、これら運用業務のベースとなるのが手順書です。「導入手順書」「バックアップ手順書」「障害対応手順書」など、さまざまな業務の手順が文書化されています。

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