netsh(ネットシェル)コマンドは、コンピュータのネットワーク設定情報を書き換えるコマンドである。「DHCPサーバーからIPアドレスを割り当てる」「固定のIPアドレスを指定する」──といったことをコマンドプロンプト上で実行する。また、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウエイといったネットワーク設定情報をまとめて保存したテキストファイルを用意し、コマンドから読み込んで変更することもできる。

結果表示型でも、対話型でも
netshコマンドは、結果表示型と対話型の2つの実行方法が用意されている。ネットワーク設定情報をすぐに表示したいのであれば、結果表示型で、
C:\>netsh interface ip show config

と打ち込む。すると、ipconfigコマンドをオプションなしで実行したときと同様の情報が表示される。一方、netshを対話型で実行するときは、
C:\>netsh
netsh>
と打ち込む。「netsh>」は、netshが対話型になり、サブコマンドを待ち受けている状態を表している。ネットワーク設定情報を表示するときは、
netsh>interface
netsh interface>ip
netsh interface ipv4>show config
と打ち込めば、先ほど結果表示型で実行したときと同じ結果が得られる。
このとき入力した「interface」や「ip」、「show config」がサブコマンドである。「interface」はネットワークインタフェース関連、「ip」はIPv4関連、「show config」は設定情報の表示──を表している。サブコマンドは数多くあるので、すべて覚えるのは困難。どんなサブコマンドがあるのかわからなくなったら、「?」と打ち込むとサブコマンドとその概要を一覧表示するので参照するとよい。