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 不確実性の高い時代に「先が読める人」の思考スタイルには、どんな特徴があるのでしょうか。今回は、私が企業へのコンサルティングを行う際に出会った、そのような人たちに共通する特徴をお話ししましょう。

 結論から言うと、「先が読める人」は、次のような6つの共通した特徴を持っています。(1)「彼迎(かむか)える」マインドがある (2)「情報の引き出し」が多い (3)「時代観+歴史観=未来観」という方程式を持っている (4)図を使って全体像を俯瞰(ふかん)できる (5)具体的に想像することに「こだわり」を持つ (6)発見的に歩める。今回は、この6つのうち、最初の3つについて、お話しします。

図4-1:「先が読める人」の特徴
図4-1:「先が読める人」の特徴

「彼迎(かむか)える」マインドがある人

 前回、不確実性の高い時代には、一度客観的に考えることが大切だとお話ししました。この「考える」の語源は、批評家・小林秀雄の説によると、「彼迎(かむか)ふ」だそうです。「彼(か)」とは「あちら」という意味あいで、「彼迎ふ」は、「あちらのものを迎える」という意味になります。

 シナリオ・プランニングに必要な、「客観的に考えることができる人」のイメージは、まさに、あちらから来るものを迎えることができる「彼迎(むか)ふ」人です。「まず、起こりえる未来を迎える気持ちで考えてみよう」と思える人ほど、うまく「先が読めて」います。これが特徴の一番目です。

 自分の常識を一旦横に置き、異論や異説も含めて「よく知らないこと」に謙虚に耳を傾けるのは、意外に簡単なことではありません。既に知っていることと矛盾する情報に触れたときに、自分の考えを改める必要も出てくるからです。シナリオづくりのプロセスで出会う「できる人たち」は、こういう局面でも冷静かつ客観的に考える力と傾聴力に優れています。

 こうしたスキルは、簡単には身につかないのではと思われるかもしれません。そんな時にお薦めの方法があります。イエスとかノーなどの結論を出すのを目的としない、「他人の意見や世の中の変化を知り、発散型で終わる」時間や場を設けてみるのです。「結論という落としどころ」が視野に入るせいで、常識から離れられないこともよくあるからです。

 彼迎う人になるためのポイントは次の3つです。

  • 「よく知らないこと」を積極的に学んでみようという姿勢を持つ
  • 異論や異説を歓迎する気持ちを持つ
  • 結論を出すのではなく、探索や発見の目的で「発散型」で議論する場を持つ

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