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発散と収束のプロセスをデザインする

 前回まで「先が読める人」の思考プロセスについてお話ししました。今回と次回は、「先読み力」を鍛えるシナリオのつくり方についてお話しします。

 実際にシナリオをつくり始める前に、「どうやってシナリオをつくるのか」の全体像を押さえておく必要があります。前回お話した「思考のジャンプをしながら発見的に歩む」ためには、それなりの準備がいるからです。

 具体的には、探索や発見を目的とする「発散型」の議論と、結論を出す「収束型」の議論をどう組み合わせるかを事前にデザインしておきます。事前の準備を怠ると、議論が発散しっ放しになるとか、逆に最初から予定調和型の収束議論だけになることもあります。

 皆さんも、「今日は自由にブレーンストーミングをしよう」と付箋に記入したアイデアをたくさん集めて、その時には仕事をした気になったものの、後で振り返ると何もまとまっていなかったというような経験はないでしょうか。これが「発散しっ放し」です。「発散したら必ず収束する」という進め方をきっちりデザインしておかないと、そのうちに「発散疲れ」を起こしてしまいます。

 一方、収束についても同様で、最初から「落としどころ」ばかりが気になると、一向にアイデアが拡がらず、予定調和的な議論しか生まれない事態に陥ってしまいます。発散と収束にそれぞれ集中できるようなプロセスを、あらかじめデザインしておくことが大切です。

 私が普段お薦めしているのは、図のように、発散と収束を2回繰り返すようなプロセスです。

図6-1:発散と収束を繰り返すシナリオづくりのプロセス
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 詳しくは、この後説明していきますが、概略は次のようになります。

  • テーマを決めて、広く「発散型」で情報を集める。
  • 集めた情報を、不確実性とトレンドに着目し、「収束型」で整理する
  • 不確実性とトレンドの「つながり」からシナリオの骨格をつくる
  • シナリオの骨格から、「発散型」で未来物語を書く
  • 最後に、「収束型」で、未来から振り返る形で、未来と今をつなぐ未来年表をつくる

全文はBPnetビズカレッジでご覧いただけます。