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 セイバーメトリクス(SABRmetrics)は、野球の試合中に発生する個々のプレーをデータ化し、統計的に分析して戦略を導き出す手法のこと。アメリカ野球学会(Society for American Baseball Research)の略称である「SABR」に、測定基準を意味する「metrics」という単語を付けた造語である。

 この単語を一躍有名にしたのが、「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著、完全版は早川書房刊)という書籍。米メジャーリーグのオークランド・アスレチックスがセイバーメトリクスを駆使し、年俸総額が下から3番目だったにもかかわらず、全球団で最高の103勝をあげたことを描いた。その後、他の球団も同様の手法を取り入れたことで、メジャーリーグではデータ解析に基づく作戦の決定や選手の評価がなかば常識となっている。

 野球に限らずスポーツの世界では、情報を駆使して勝つための戦略を導くことが当たり前になっている。それぞれの競技で、個々のプレーごとに発生するデータを収集蓄積し、ビッグデータによる分析も取り入れながら、有効な戦略を導き出そうと試行錯誤を繰り返している。2014年2月に開幕するソチ・オリンピックでも、勝つためのデータ活用の一端が垣間見えるかもしれない。