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 トヨタ生産方式の発想をソフト開発に応用して、開発生産性を高める「リーン開発」。このリーン開発をメンバー60人規模のプロジェクトに適用し成功させた著者が、体験とコツをまとめた一冊。

 著者が採用した個々の手法は、ミーティングを毎日開催してメンバー全員の状況を共有する、「かんばん」で全体のタスク量や不具合の量を可視化する―というように、リーン開発やアジャイル開発に詳しいITエンジニアにはお馴染みのものが多い。本書の特徴といえるのは、各手法を実践する上で細やかな工夫が見られること。例えば、プログラムの不具合は重要度の高い30個しか管理システムに登録しない、といったことである。これは、膨大な不具合の一覧を変更・管理するためにミーティングを開くというムダをなくすことにつながる。

 リーン開発やアジャイル開発を大規模プロジェクトに適用したい、あるいは適用したがうまく回らなかった、というITエンジニアにとって大いに参考になる。

リーン開発の現場


リーン開発の現場リーン開発の現場
Henrik Kniberg 著
角谷 信太郎 監訳
市谷 聡啓、藤原 大 訳
オーム社発行
2520円(税込)