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 今回は、医療分野におけるITのネットワーク「地域医療連携ネットワーク」による「時間の連続性」について話します。

 皆さんも何度か耳にしたことがあるかと思いますが、医療の現場では「電子カルテ」というシステムの導入が進んでいます。例えば電子カルテと地域医療連携ネットワークの連携によってもたらされる「時間の連続性」は、どのような価値を生み出せるのでしょうか。

 地域医療連携とは地域完結型の医療を実現するための施策であり、地域医療連携ネットワークは、その実現を支えるITネットワークシステムです。地域完結を実現するためには、その地域にある医療機関の機能分化と連携が不可欠になります(図1)。

図1●地域内で役割の異なる医療機関が連携する
図1●地域内で役割の異なる医療機関が連携する
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 地域にある医療機関には、それぞれの専門性などに応じた役割があります。救急車を受け入れて緊急の手術に対応する病院もあれば、手術後の療養や慢性の病気により長い期間にわたって病床で治療する医療機関もあります。さらに住民の身近にあって、かかりつけの医療機関としての役割を担う診療所などがあります。

 こうした多様な医療機関が連携することが、地域医療連携の1つの姿といえるでしょう。繰り返しになりますが、連携によってそれぞれの医療機関がその特質を発揮することにより役割分担ができます。こうして医療の現場における負担の偏在などを解消して、地域全体で住民をケアする仕組みを構築できます。