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 2014年、年初の話題といえば、もうすぐ始まる冬季オリンピックだろう。開催地はソチ。ロシアのリゾート地である。

 さて皆さんは、「ロシア」と聞いて何を想像するだろうか?あるいは、何を知っているだろうか?実は昨年の秋に、ロシアを訪れる機会があった。その時にITや医療といった面から感じたことを、書いてみたいと思う。

ロシアからいきなり非公開の直通番号に直電が!

果たしてロシアはどんな国だろうか。IT利用の実態は?(聖ワシリイ大聖堂、撮影はすべて澤智宏)
果たしてロシアはどんな国だろうか。IT利用の実態は?(聖ワシリイ大聖堂、撮影はすべて澤智博)
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 遡ること、昨年2013年の夏。それはいつものように、一本の電話から始まった。筆者の事務所に、ロシアから電話がかかってきたのである。

事務員「先生、ロシアから電話がありました。講演の依頼のようです」
澤  「えぇ、ロシア!?何の用だろう??」

 当方の事務所に電話連絡する方法は二つある。一つは、大学の代表電話にかけて交換台を通す方法、もう一つは非公開の直通電話番号にかける方法だ。もちろん後者の番号は、外部には公開していない。

 だが、そのロシアからの電話は、非公表の直通電話にかかってきたのである。事務員も筆者も「ひょっとしてKGB?」と思ったのは言うまでもない。

 医療の世界では、冷戦時代に高名な西側(今や懐かしい響き)の医師が、当時のソビエト連邦(ソ連)で、VIPの治療に携わったというエピソードを時々耳にする。数々の新しい心臓手術の手法を開発し、医師ならばその名を知らないものはいない、心臓外科医のDr. Michael E. DeBakeyは、エリツィン大統領(当時)の治療のためソ連に赴いた。それは、世界的なニュースとなった。

 筆者の尊敬する、ハーバード大学医学部麻酔科の主任教授だったDr.Warren Zapolは、難治性の呼吸不全の治療を開発したパイオニアである。彼も冷戦時代に、突然ソ連から声がかかり治療に駆け付けたという武勇伝を持っている。実際に本人から直接聞いたことがある。