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 ブール代数で知られる英国の数学者ジョージ・ブール(1815-1864)、シャノンの定理で知られる米国の数学者であり電気工学者であるクロード・シャノン(1916-2001)。本書は、1世紀ほど世代が離れた2人のアイデアが一緒になり、今日のコンピュータの基礎を成す論理回路を実現したことを、ユニークな構成によって記した本だ。

 2人の伝記的なエピソードは1章分しか記載せず、残りはブール代数や論理回路の基礎的な概念から、デジタル回路、チューリングマシン、そして量子コンピュータに至るまでを解説している。時には行列式や論理式が続く本書を読み続けることは、数学的なバックグラウンドが少ない人にはハードルが高いかもしれない。ただ「論理を記述する」というテーマによって軸を通した構成はユニークであり、19世紀から続く数理論理学の歴史を概観できる。教養として知っておきたい内容である。

なぜなぜ分析 管理


0と1の話
ポール・J・ナーイン 著
松浦 俊輔 訳
青土社発行
2730円(税込)