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 ネットサービスやスマートフォンのアプリを開発するカヤックは、自らを「面白法人」と名乗る。サイコロの出目で毎月の給与が加算される「サイコロ給」や、1年に数カ月間、国内外に臨時事務所を設置する「旅する支社」など、奇抜な社内制度で有名だ。

 開発するコンテンツも見る者を驚かせるものばかり。斬新な企画と、それを実現する技術力は、ネット業界の内外で高く評価されている。同社のCTO(最高技術責任者)を務める貝畑政徳氏は「できませんって言うエンジニアは嫌いなんです」と言い切る。自らの経験を基に、企画もデザインも実装もできるスーパーエンジニアを育成する。CTOの貝畑氏に詳しく話を聞いた。


創業時からCTOを務めています。これまでCTOとして、どんなことをやってきましたか。

 最初に創業時の状況を説明します。私を含めた、今の取締役3人で起業しました。3人は大学時代の同級生で、その頃から「卒業したら、3人で何かやるでしょ」と話し合っていました。私が大学院を出た後、3人がそろって、「じゃあ、あの時の約束通り、何かやろうよ」と、本当に会社を起こしたんです。マンガのような話です。

写真●カヤックの貝畑政徳代表取締役(CTO)(写真:新関 雅士、以下同)
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 当時(1998年)はインターネットが普及し始めた頃で、少人数で世界に影響を与えられるのはインターネットがいいだろうと、この業界に飛び込みました。3人で1つの部屋を借り、そこで寝泊まりしながら、Webサイトの開発を請け負う仕事をしていました。

 3人で起業したので、役割分担しようということになりました。私は大学院でインターネット関連の研究をしていたので、他の2人よりも少し詳しいくらいでした。CTOになったのは、ただそれだけのことなんです。

 私がCTOになったとはいえ、当時は3人全員が企画からコーディングまで何でもやりました。Photoshopでデザインをいじることも。Webサイト開発の全工程に、みんな関わっていました。