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 前回まで、家計管理サービスの使い勝手や機能を紹介してきた。最終回の今回は、これらのサービスで“見える化”したデータを活用するためのコツを、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子氏にアドバイスしてもらおう。

食費と保険が支出削減のカギ

 家計管理サービスを使って、日ごろの支出や資産を“見える化”しても、その結果を分析しなければ、将来に生かせません。ここでは、理想的な家計バランスや、効率的な節約術などを紹介しましょう。

 支出額を見直すには、まず参考として、総務省が毎年発表している家計調査の各世代ごとの平均支出と、自分の支出を見比べてみましょう(図A図B)。

 収入にもよりますが、支出額が平均より多いようなら、費目ごとの支出バランスをチェックした方がよいでしょう。図Cに示したのは、理想の支出バランスです。家賃や水道光熱費、教育費といった固定費を削るのは難しいのですが、食費や保険料などは、やり方次第で抑えることも可能です。

支出の総額とバランスをチェックする

図A●家計管理サービスでは、月ごとの支出総額はもちろん、費目ごとの割合や支出額が表示されるものが多い。家計の全体像とバランスを把握するのに役立つ
[画像のクリックで拡大表示]

図B●まずは月ごとの支出総額をチェックしよう。総務省が発表している2012年度の家計調査を目安にすると、自分の使い過ぎをチェックできる

図C●続いて費目ごとの支出のバランスを確認する。花輪氏が算出した、手取り42万円の4人家族における理想の割合は、左図の通り。これを目安に見比べよう