前回まで、家計管理サービスの使い勝手や機能を紹介してきた。最終回の今回は、これらのサービスで“見える化”したデータを活用するためのコツを、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子氏にアドバイスしてもらおう。
食費と保険が支出削減のカギ
家計管理サービスを使って、日ごろの支出や資産を“見える化”しても、その結果を分析しなければ、将来に生かせません。ここでは、理想的な家計バランスや、効率的な節約術などを紹介しましょう。
支出額を見直すには、まず参考として、総務省が毎年発表している家計調査の各世代ごとの平均支出と、自分の支出を見比べてみましょう(図A、図B)。
収入にもよりますが、支出額が平均より多いようなら、費目ごとの支出バランスをチェックした方がよいでしょう。図Cに示したのは、理想の支出バランスです。家賃や水道光熱費、教育費といった固定費を削るのは難しいのですが、食費や保険料などは、やり方次第で抑えることも可能です。