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 電気の配線がどこかで切れているといった場合、全ての配線をテスターでチェックします。同様に、職場で発生した問題、特に再発している問題についても対象となる事柄について、「どの時点(できるだけ細かく)」でその問題が発生したのか分けてから、なぜなぜ分析に入るとよいでしょう。

 例えば、みなさんが1つの製品に対して、1本のネジを電気ドリルで締めていたとします。そして、時々ネジの頭(+部)がつぶれてしまうという問題が発生しています。

 そこで、みなさんは「ネジの頭がつぶれる」ということに対して、なぜなぜ分析することにしました。

 ここで問題です。

 「ネジの頭がつぶれる」と捉えて、なぜなぜ分析してしまうと、今まで通りの答えしか出てきません。そこで、ネジを締めるという動作を念頭に置いて「時間」を分け、これを捉えるとどのような表現になるでしょうか。

 それは「ネジがネジ穴の入り口に入りかけた時点で、ネジの頭がつぶれる」「ネジがネジ穴の真ん中ぐらいまで入った時点で、ネジの頭がつぶれる」「ネジがネジ穴に入りきった時点で、ネジの頭がつぶれる」といった表現になります。

 ところが私たちは上記のように分けて考えるのを省いて、すぐに解答を求めようとしがちです。そうすると、もうその時点でなぜなぜ分析を展開していくうえでの落とし穴にはまってしまい、しっかりとした解答が出てこなくなるのです。

 分析に入る前に、できるかぎり時間・動作・個所を分けておくことで、しっかりとした「なぜ」を考えられるようにしておくことが求められます。